保育園巡回

だいぶ秋の気配が感じられるようになりましたね。

夏休みが終わり、2学期がスタート。

事業所はあわただしい日々から日常を取り戻してきたところです。


8月の終わりから、9月はじめにかけて4保育園の巡回支援に参加してきました。


最近は発達支援室と教育委員会との連携が進み、地域の小•中学校の先生も半日等参加される機会も増えてきています。

今回夏休み期間中には、一日ケース検討含めて研修という形で参加される先生もみえ、保育士さんのクラス運営や対応に多くの刺激をうけてみえました。


先日の巡回では、年長さんのケースに実際に進学先の先生が見に来られていました。こういう取り組みが進んできていることは、こども達の発達環境にとって、着実に良い方向へ向かっていると感じます。


保育園は、プールも終わり、運動会への取り組みが始まっていました。

リズム運動、跳び箱、かけっこ、組み体操、運動面の発達や集団活動など発達に課題のあるこどもたちにとって苦手な分野になります。

ある園長先生がおっしゃっていた、「この行事を乗り越えていく過程の中で、その子も母集団である他の園児達もその係わりを通して大きく成長するのを知っているから、なんとかその子が参加できる形を考えていきたい」という言葉が深く印象に残りました。もちろん、無理のない形で適切な支援が行なわれる前提での話でした。

見ていると、瞬時に色々な体の動きを必要とする跳び箱は苦手とする子が多い印象でしたが、リズムは妖怪ウォッチ一色で興味を持ちやすくし、かろうじてついていける様子。

組み体操は意外や意外、案外できていて、パターン化された動きや場所•位置の組み合わせだからでしょうか?他の子よりも自信有り気にできていて、強みがいかされている印象でした。


就学前相談も近くなってきている時期ということもあり、保護者の意識も変わってくる方もみえるそうで、具体的に気になることがある親御さんなどは、このタイミングではじめて発達支援室へ相談や発達チェックを受けに来る方もいるようです。

集団活動になった時に、相手との距離のとり方や気持ちの表し方、人とのかかわり方に難しさのあるお子さんが何人か見えました。

障害があるということで通ってきているお子さんではないので、卒園すれば普通級に通うことになる子たちです。

集団での人とのかかわりに難しさのある子どもたちは、障害という意味では非常にわかりにくく、ご家族では困った場面になることは少ないことも多いためか、なかなか気づかないこともあるようです。

そのため何も情報もないまま進級していくと、先生からもクラスの同級生たちからもやはり誤解されてしまうことも多いだろうということは容易に想像ができます。その子自身も深い傷を負ってしまうでしょうし、実際に今かかわりのある方の中にもそういう方は多くみえます。


そうならないよう、その子が適切な支援をうけられるよう、保育園の先生方が保育園でのその子の姿や出来事、どう支援してきて、どういう状態になっていったのかを言語化し、つないでいくということがとても重要だよね。そんな確認をすることが年長さんのケースでは多くあります。


話を振り返りながら、ご家族や園で大切に育てられてきたこども達を、僕ら放課後デイという福祉サービスも引き継ぐ立場になりますので、あらためて自分たちも頑張らなきゃな、と思う日々です。


かわち




0 件のコメント:

コメントを投稿