前回に引き続き、昨年度のことなのですが。
これもまた同じく、瀬戸市が基金事業に応募し、その基金で家庭訪問事業というものを企画しました。
なんらかの障がい福祉サービスを利用されている方については、市役所への手続き等の際、定期的に家庭状況等を把握することができるのですが、何もサービスを利用していない場合、障がい者手帳を持っているという事や収入があるかどうかぐらいのことしかわかりません。
近年、高齢化した両親と障がいのある子で、ともに介護が必要な状態になってしまった家庭が増えているようです。よく聞く話では、介護保険の対象になった両親の支援に入った介護事業所が、介護の必要な状態の子を発見するという話であったり、最悪の場合、生きていくことに希望を見出せず、一家心中というような事に発展してしまう事もでてきています。
どこかの段階で、誰かが気づき、なんらかの支援が届けられれば結果は違っていたのかもしれません。
そういったことにならないよう、福祉に精通した相談員が家庭訪問し、状況などをお伺いする中で、困りごとがないか把握し、場合によっては支援センターへつなげてサービスを提供できるようにする試みです。
事業は、瀬戸市の障がい者相談支援センターに委託され、センターの相談員だけではまかないきれないため、融通がきいて身軽に動け、実務の経験もある福祉事業所の長等も含めて委託されました。
自分もその中のひとりとして10件程度訪問をさせていただきました。
詳しくはかけませんが、色々なご家庭があり、大変さもそれぞれでした。中には40年以上もどこにもいけず在宅での生活を送られている方や、病院へ入所しつづけている方もいて、もっと早くに・・・・・という思いもやはりありました。
他の相談員の話でもそういうご家庭は多くあり、今こうして出あい、話を聞かせていただいた事について、この事業の成果として位置付けてよい様に思います。
今後は、瀬戸市としてこれらの課題にしっかり向き合い、何らかのアクションを起こしていかないといけないよなと思います。
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