職員研修

秋ですねぇ。

学びを深める季節ということで。

第2回となる、法人職員全体研修をやりました。

30名を超える参加ですが、全体数からみると半分ぐらいになりますので、より多くのスタッフに伝えるための工夫が今後の課題です。


今回も、外部研修に参加した常勤職員による研修報告&各自のアレンジ付きの発表です。一人当たり30分の発表を目安にしています。

発表者自身のスキルアップ研修も兼ねて、全員パワーポイント使用としました。

発表者は全員追い込み型ということもあり、直前までパソコンと悪戦苦闘しておりました。早く取りかかればいいのに(-。-;

最初のテーマは、「肢体不自由児の理解と支援」

発表者はCherry責任者ヤマダです。



瀬戸特別支援学校の中で、肢体不自由の児童を中心とした放課後等デイの運営をしておりますが、そもそも基本的な障害特性についての学びを深めたことはありませんでした。

もちろん個々の支援については日々研鑽しているのですが、基本知識が十分ではなかったわけです。新しいスタッフは、えとせとらに来て初めて障害のある方とかかわる方ばかりですし。

そんなわけで、具体的な支援よりも理解に重点を置いた内容にしてもらいました。

脳性まひ、筋ジストロフィー等の特性、痙攣や緊張、弛緩がなぜおこるのか、どういった治療があるのか、経管栄養とは?などなど。

本当に今更聞けない基礎知識的な内容ですが、知っているようで知らないことが沢山あり、実際支援にあたっているスタッフを中心に好評でした。


続いてマチルダ責任者のエモトより、「ダウン症の子ども達」

障害としてはあまりにメジャーなダウン症。ですが、ここを深める研修や研究は実は少ないようです。

確かに業界の研修は発達障害についてのものが多く、新人研修の一部に学ぶ機会があるぐらいです。

マチルダが始まってから、支援する方にダウン症のお子さんが増えたこともあり、エモトに研修に参加してもらいました。

知っているようで知らないとはまさにこのことで、よく言われる「明るい、ひょうきん、頑固」などの特徴が、紐解いていくと、実は発達特性によるところが大きいいうことについては、新たな学びでした。



その上で有効と思われる支援方法の紹介や、「知識にあてはめるのではなく、知識は知識としてうまく使うこと。大切なのは本人をよくみること」とエモトらしい発言もありました。


最後は新人ヨシダから「家族支援」について。


新人には少し荷が重いテーマではありますが、頑張って資料をつくっていました。最後に自身の少ないながらの経験に照らしあわせて、自身の考えを伝えていたのは、なかなか良かったです。

このテーマ、スタッフからの反響という意味では今日の一番でした。スタッフには主婦の方も多いので、自身の子育て経験とも重なる部分も多く、思うところが沢山あったのは最後に提出してもらったレポートからもよくわかりました。

残った時間の中で、この家族支援のテーマについて、常勤職員、登録スタッフそれぞれの立場から自身の経験や、どんなことに配慮しているのかを話し合いました。

共通していたのが、ご家族が話し易いような雰囲気づくり。コミュニケーションの基本となる信頼関係を構築するためにも、最初の印象も大事だよねという話もでました。入り口でつまづいたら、家族支援も何もないですからね。

今後の研修リクエストとしては、利用者との過ごし方や支援方法、取り組みや実践の紹介など、日々の業務に直結するような具体的な内容を求める声が沢山あがっていましたので、次回への参考にしたいと思います。

カワチ

保育園巡回

だいぶ秋の気配が感じられるようになりましたね。

夏休みが終わり、2学期がスタート。

事業所はあわただしい日々から日常を取り戻してきたところです。


8月の終わりから、9月はじめにかけて4保育園の巡回支援に参加してきました。


最近は発達支援室と教育委員会との連携が進み、地域の小•中学校の先生も半日等参加される機会も増えてきています。

今回夏休み期間中には、一日ケース検討含めて研修という形で参加される先生もみえ、保育士さんのクラス運営や対応に多くの刺激をうけてみえました。


先日の巡回では、年長さんのケースに実際に進学先の先生が見に来られていました。こういう取り組みが進んできていることは、こども達の発達環境にとって、着実に良い方向へ向かっていると感じます。


保育園は、プールも終わり、運動会への取り組みが始まっていました。

リズム運動、跳び箱、かけっこ、組み体操、運動面の発達や集団活動など発達に課題のあるこどもたちにとって苦手な分野になります。

ある園長先生がおっしゃっていた、「この行事を乗り越えていく過程の中で、その子も母集団である他の園児達もその係わりを通して大きく成長するのを知っているから、なんとかその子が参加できる形を考えていきたい」という言葉が深く印象に残りました。もちろん、無理のない形で適切な支援が行なわれる前提での話でした。

見ていると、瞬時に色々な体の動きを必要とする跳び箱は苦手とする子が多い印象でしたが、リズムは妖怪ウォッチ一色で興味を持ちやすくし、かろうじてついていける様子。

組み体操は意外や意外、案外できていて、パターン化された動きや場所•位置の組み合わせだからでしょうか?他の子よりも自信有り気にできていて、強みがいかされている印象でした。


就学前相談も近くなってきている時期ということもあり、保護者の意識も変わってくる方もみえるそうで、具体的に気になることがある親御さんなどは、このタイミングではじめて発達支援室へ相談や発達チェックを受けに来る方もいるようです。

集団活動になった時に、相手との距離のとり方や気持ちの表し方、人とのかかわり方に難しさのあるお子さんが何人か見えました。

障害があるということで通ってきているお子さんではないので、卒園すれば普通級に通うことになる子たちです。

集団での人とのかかわりに難しさのある子どもたちは、障害という意味では非常にわかりにくく、ご家族では困った場面になることは少ないことも多いためか、なかなか気づかないこともあるようです。

そのため何も情報もないまま進級していくと、先生からもクラスの同級生たちからもやはり誤解されてしまうことも多いだろうということは容易に想像ができます。その子自身も深い傷を負ってしまうでしょうし、実際に今かかわりのある方の中にもそういう方は多くみえます。


そうならないよう、その子が適切な支援をうけられるよう、保育園の先生方が保育園でのその子の姿や出来事、どう支援してきて、どういう状態になっていったのかを言語化し、つないでいくということがとても重要だよね。そんな確認をすることが年長さんのケースでは多くあります。


話を振り返りながら、ご家族や園で大切に育てられてきたこども達を、僕ら放課後デイという福祉サービスも引き継ぐ立場になりますので、あらためて自分たちも頑張らなきゃな、と思う日々です。


かわち