サンマと七輪と秋の空

こんばんは。マチルダさわいです。キャリアパス対応研修について書こうと思うていたのだけれど。。。うちに入る前に、ブログ見ましたと熱く?語ってくれたスタッフさんがいます。先週土曜秋刀魚焼いてるときに、そう言えば秋刀魚のブログ見たとか言ってませんでした?前に。と尋ねたらそうだそうだとなりました。

だで、ブログ書いてみません?秋刀魚でと無茶振りしたら、書いてきてくれたのでそれをアップします。ノー編集ですww。

身近に美文というか、随筆的と言うのか、嫌いじゃないなこのリズムと言う感じです。僕の文章のリズムとは明らかに違うし、美しさがある。

ということで、キャリアパスについては、10月7日土曜までに書きます。

さわい拝

写真は焼かれる前の光り輝く秋刀魚。

以下転記

サンマと七輪と秋の空

先週の土曜日、マチルダでは「サンマを焼こう!」というイベントをやりました。
駐車場にブルーシートを敷き、テーブルをセッティング。バーベキューコンロと七輪。

私の育った家には、当時すでに珍しくなっていた七輪がありまして、その七輪で
サンマを焼いて食べた思い出があります。サンマの塩焼きは、年に何度も
食卓に上がるのですが、それはキッチンのガスコンロの魚焼きグリルで母が焼いたもの。
でも、年に一度は父が主体になって七輪でサンマを焼いて、可能ならばそのまま庭で
母の握ってくれたおにぎりと漬物とで食べました。
いつもと違うそのサンマの塩焼きは、非日常という味付けもあり、とても美味しくて、
楽しかったのを覚えています。
そして必ず父は、サンマの骨と格闘しながら食べる私と弟を見ながら
「年に一回くらい、炭火で焼いたサンマを食べたいよなぁ?」
と満足げに言うのでした。

マチルダのサンマのイベントの翌日、私は実家の両親に会うために東名高速道路を運転していました。たまたまなんの用事もなかった息子と娘も一緒です。
とても気持ちの良い秋晴れで、快適なドライブの末に実家に着くと喜寿を迎えたというのにまだまだ達者な父が、庭で炭に火をおこして七輪を用意していました。
さすが火起こし名人の父、こともなげに火を起こしてあっという間にベストコンディションの七輪が出来上がり、母がバットに並べたサンマを持ってきてくれました。
娘や息子も嬉しそうに
「今日、おじいちゃんのサンマの日かぁ!ありがとう。手伝うね」
といそいそとゴザを敷き机を並べ、別の子はうちわを片手にサンマを焼き。
程なくして焼きあがったサンマは、ふっくらとして焦げ目もちょうどよく絶妙な美味しさでした。
母の握ったおにぎりとサンマをほおばる孫を見て父は
「年に一度は、こうやってサンマ食べたいじゃんなぁ?」
と昔と同じセリフを言いながら、そういう自分は母と二人で1匹で十分という。

たかが「サンマの塩焼き」ですが、私にとっては子どもの頃の懐かしい思い出と、そして
父にとっては「年に一度は」を重ねて、今では孫との楽しいイベントであり、思い出となっていくもの。

先月の夏休みと比べ随分高くなった空を見上げながら食べた今年のサンマは、
前日のマチルダの子どもたちの姿を通して子どもの頃の自分を思い出させてもらったなぁ、
という幸せな気持ちと、両親の愛情を再認識した奥深い味となりました。

夕方、自宅まで帰ってきて玄関の前に立つと、どこからか金木犀の良い香りが漂ってきました。もう季節はすっかり秋ですね。
これからも、マチルダの子ども達と季節を感じるようなイベントを
楽しみたいなぁ、子ども達の思い出の片隅に私も居れたらいいなぁと、そう感じました。

おまけ
実家で焼いたサンマは皮が網にくっつかずとても綺麗でした。父に聞いたところ、刷毛で
網に酢を塗るのがポイントだそうです。亀の甲より年の功とはよく言ったもんですね。
マチルダでも、来年はその方法を採用してみます!


たなか



ブログを書くこと、ぺアトレのやり方

こんばんは。マチルダ澤井です。

土曜日はマチルダは秋刀魚を焼きました。今年働き始めてくれたスタッフさんが、ブログを見てくれてたみたいで、秋刀魚を七輪で焼く手順書のブログを見てくれたのかな。昨日秋刀魚のプログラムだったので、その話にちょっとなりました。手順書の絵自体は美術系の進学を考えていたアルバイト男子がえがいてくれたものです。
http://etosetorarara.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

本題

今週とある小学校にお迎えに行くと、他事業所のスタッフさんが
「あのー、実は。。。ブログを見てます。。」と
こんなところにいたか!と嬉しくなりました。
ペアレントトレーニング(褒め方、新しい行動の習得の支援)について少し話ました。


次の日もたまたま今度は特別支援学校のバス停でそのスタッフさんとお会いしましてw

私は自分の事業所のスタッフさんと一緒にそのバス停に来ていたので、
他事業所の方の前でうちのスタッフを褒めてみることにしましたww。

具体的には書きませんが、なんとか頭をフル回転させて、
スタッフさんに伝えたい事実解釈の仕方をほんの少しだけ伝えました。
そして、~意見を言ってくれてありがとうございます。その「提案」やってみましょう。と

横で、他事業所の方が聞き耳を立てているであろうことは分かっていたので、
もううちのスタッフさんにわざと褒めたとネタバラシしました。

褒める(伝わる形で動機付けする)ってむずいんですよね。そんなん簡単にできません。

たぶんポイントは

自分がやれる程度に頑張ること:ハードル上げすぎると、できません。ぼくも。。。ううう。。。自分はダメだ!うーってなります。

褒める時間帯を決めること:例えば16:00~16:30(支援中の30分だけ)、18:30~19:00(送迎後の連絡報告、雑談中)とか ずっと褒めようとすると疲れちゃいますw

褒めたら記録を取ること:ほんとは形式を決めて書き込んでいく方がいいと思うのだけど、手帳とかなんでもいいので、(いつ、どこで、誰を、何のために、どのように、どの行為を)褒めたか、テキトーでいいので書いてみるといいと思います。僕は今週は記録に残ってるのは、一件のみですww



さて、次は21日、22日と勤務として行かせてもらった(代表、ありがとうございます!)福祉職員キャリアパス対応生涯研修(チームリーダー編)について書けたらいいかなと。期限は30土曜日に設定します。できるできる。澤井君ならできるよw

キャリアビジョンを書いて提出しなさいという宿題が出ているので、ブログ書いたらなんとかまとまらんかなとねww 

キャリアパス対応生涯研修について(愛知県のはうまく開けないので、東京のリンクにしました)
https://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/kensyu/1-syogai.html



学校と福祉の垣根をスモールドリンク

こんにちは。マチルダの児童発達支援管理責任者の澤井です。責任者に成り立ての頃は、同僚たちに「児童~責任者の澤井です」などとずっと言うてました。半年以上経つとそういうフレッシュな気持ちもなくなり、課されている業務が日々押していくことにストレスを抱えながらも、まあギリギリなんとかやっています。


そんなこんなでバタバタと夏休みの早朝から夕方や、夜遅い時もありで、支援と支援準備や事務をしていました。

ふと思ったのは「なんで学校に夏休みなんかあるの?先生たち楽かもしれへんけど、ぼくら送迎もあるし、もうクタクタだよ。夏休みなんてなければいいのに」と。

でも、長期休み以外は学校の先生たち、毎日早朝から晩まで、残業代も出ないなか働いておられるから、まあたかだか1ヵ月の夏休みだからしようがないよな。先生たちがリフレッシュできてくれてるならいいなあとか。

一方で、普段学童みたいなもんですから学校終わりの短時間しかぼくら放課後デイは子どもたちを見てないんです。だで、長時間見ているといろんな気づきや笑顔、意外な瞬間に出会えます。

だで、楽しかったんです。岩屋堂に行って皆で水遊び、バーベキュー、水族館、ドラム・サークル(太鼓)、近所のマルケーにおやつ買いに行ったり、プロジェクター使ってみんなでアニメを見たり、東名ボーリングにも行きました。

お子さんの笑顔が見られたり、親御さんにプログラムでのお子さんの様子をご報告すると、とても喜んでもらえる場面もあり、とても充実した夏休みでした。

肉体的には引いた風邪が治らない(風邪ひいてるのに釣りに行くからやという周囲の視線が辛かった。。釣りがないと心が元気になりません。。)、左腰がまあまあ痛いとなりました。が、この数日やっと体調を取り戻せました。


一年前「みんなの学校」上映会を企画したときに、豊田の学校の先生達と知り合いました。彼女ら、彼らも豊田でこの映画の上映会やってたのもあって、主催の元教員の方と仲良くなりました。

上映会後もおかげさまでたまーに会ってあーだこうだ喋れるようになりました。普段学校の先生とここまで喋れる機会ってないのですごい楽しい。

そうして、見えてくるのはやはり福祉の現場も普通の人で、学校の現場の人らも普通の人なんです。目の前の子どもたちや親御さんのために一所懸命です。お互いやり方や法律やなんやかや違うだけで。

夏休みに疲れ切ったのがやっとひと段落したところで、前から一杯呑みたいねと言うていた豊田の元教員の方と昨日焼き鳥屋に行きました。

昨日その方と一緒に参加した日本特殊教育学会の感想を言い合いながら、

その方は不器用な子の運動面をなんとかしてあげたい、やっぱり40人のクラスだと不器用で苦手感のある子にスポットライトを当てたり、楽しい、もっとやりたいと思わせるのってなかなかできないから

とか

ぼくは僕で運動プログラム(ヨガとか?(笑))や、音楽プログラム(歌ったり踊ったり、「翼をください」「お母さんといっしょ」「スマイル(ゆず)」など)のアイディアをその方の話を聞きながら、普段の活動が個別になってしまいがちなところを、集団としてやりたいなというアイディアを頭の中で温めて

それはそれは楽しい飲みでした(笑)

巻き戻し キュルキュル(VHSビデオテープの音です)

ふと思ったのは「なんで学校に夏休みなんかあるの?先生たち楽かもしれへんけど、ぼくら送迎もあるし、もうクタクタだよ。夏休みなんてなければいいのに」と。

で、その方が今日のシンポジウム楽しかったわと言いながら、普段昼休憩もほとんど学校は取れないし忙殺されるけど、夏休みとかにこういう勉強会に出られるから、嬉しいし大事だということを言っていて。

あーー そうだよなと。現場にいると日々のことや事務処理や色々なことに流されて自己研鑚の気持ちが薄れていくんだよねと。僕も気持ちが弱くなる時がありますが、学校の先生達は長期休み以外毎日6時間くらい子ども見てるから、ぼくなんかよりも研修へ行く時間って普段取れないんだなと。

だで、夏休みは先生達しっかりリフレッシュしたり、色んな研修が各地であるので勉強してくれたら嬉しいなと 昼ご飯だって大人だけで食べたい日もありますよね、それも大事。

昨日呑んだことで、夏休みの支援への責任?やる気があがりました。来年もより良い支援を目指したいなと。

唐突ですが、普段関わっている先生、そうでない人も、親御さんも、うちのスタッフさんも、もろもろみんなの立場や環境の違いに配慮できる支援者でありたいと思ったのでした。

こうやって想像できるから、生ビールが好きなんです(笑)

写真は昨日今日の学会で買ってきたおもちゃです。子ども達喜ぶかな。すぐに壊れませんように。

さわい拝

Cherryでの新しい試み

かわちです。

肢体不自由児の中・高等部のデイ、CherryBlossom

最近新たな試みをはじめています。

その名も「ぼくらの会議」

タイトルはなんでもいいんですけどね。

支援学校に通っている社会に出る前のこども達の支援になるのですが、こどもによっては、進学や学校生活、将来の事など、とても考える時期にもなります。

生徒会の役員になっているこどもいて、人数も少ない為、自然と誰かに期待値も集中してしまう事も多くあります。進路が具体的になる年齢になればなるほど、いろいろな事を自分の中で整理していかなければならないのですが、そういった経験や気持ちの整え方の経験も浅い為、自分で抱え込んでしまっている様子が見受けられます。

楽しいことも、しんどいこともあると思いますが、心の優しいこども達も多く、特にいっぱいいっぱいになってしまった気持や、やりきれなさを何かで発散しようとする姿はあまりみられないのが、ずっと気になっていました。

せっかく、Cherryという場所があるので、「抱え込んだ気持ちを話せる」「自分たちの事を話し合える」「分かち合える」「学び合える」時間があるといいよねぇ。

そんな思いからスタートしました。













初回は、どんな話をする場なのかの説明をして、話してみたいテーマを決めました。

なんと「お金の事」

自分のお小遣いの話から、卒業したらどうするの?お小遣いもらい続けるの?卒業後のこと、お金を貯めてどんなことをしたいのか?夢や、やりたいとおもっていることの話に発展していきました。

少人数でやっているのですが、お互いにそういった話をしたこともあまりないと思ます。そもそも、そういう事を話すような自由な放課後・時間は、色々な制約(単純に、移動や距離の問題も大きい)を抱えている彼らにはないんですよね。

「へぇ~、そんな風に考えているんだね」と、こども達の中でも発見があり、サポートする支援者にも新しい気づきや新たにわかる一面から、そのこどもへの見方が変わるきっかけにもなります。

今日は第2回

前回、お金の話と卒業後の事、どんなふうに暮らしたいかって話まで発展していったよねぇと振り返り。

今日はどうする?

かわちさんは、どんな生活してるの?と逆に問われ、せっかくなので、僕の生活の流れとともに「大人の暮らし」というテーマで話し合ってみました。

朝何時に起きるところから、みんなの生活の流れと、家族の生活の流れを比較したり、その時それぞれが何しているのかを考えたりしました。

お互いの暮らしって、友達同士でもよくわからないですよね。案外、家族の事もわかっていたり、わかっていなかったり。それぞれ、どんな時間に何をしているのかとか、わかると見方も変わったり。

朝早く出勤し、夜遅い帰宅のお父さんがいます。

帰ってきたら、ビール飲んで「ふぅ~」って言ってるわとか。

お父さん帰ってくるまで、起きてる

なんで?早く寝たほうがいいんじゃない?

お父さんにお風呂入れてもらうから。

そうか、そうだよね。

自力では難しく、身体が大きくなった彼はお父さんでないとお風呂いれられないよね。

夜更かししてたわけじゃないんだね。

遅くまで起きている理由がわかりました。

それぞれの暮らしがある事が、共有できたかな。

支援者にとっても、毎度新しい気づきがあります。

ちょっと感動したのは、お父さんがどんな仕事しているか、ちゃんとわかっていたこと。

上手には表現できないけれども、頑張って伝えてくれたことで、伝わりました。

自分たちの将来を考えるうえでも、身近な大人がどんな仕事をしているか、知っているのと知らないのとでは、きっと違うよね。



こんな話を先輩たちと話しているけど、参加してみない?と中学生の後輩達も誘っています。せっかく同じ学校のメンバーが集まる場なので。先輩・同級生・後輩といった関係性の中で、お互いにもっとわかりあえて、刺激をうけて、卒業して社会に出てからもつながっていける、喜びや悩みなどの気持ちをを共有できる関係性をつくっていける場になるといいなと考えています。

ペアレントトレーニング受けてきました。

こんばんは。前回の投稿から一週間以内に一本記事あげますと言うといて、なんとなくもう一週間か?と焦っての投稿、澤井です。やはり期限日を明確に手帳に書くなり、リマインドするなりというのが大事だと気づきました。

次回は来週16日土曜までに一本書きます。

夏休み前から昨日まで5回に渡ってペアレントトレーニング+αという名前の講座を受けてきました。ペアレントトレーニング(親訓練?)の説明は引用しますのでそれでご勘弁。

ペアレントトレーニング説明

僕なりの理解としては、今回のペアレントトレーニングは新しい行動の習得支援をPDCAサイクル的なもので(目標設定、実施、振り返り、再目標設定)していくための、実践的なワークショップというものでした。

+αの意味はマインドフルネスを取り入れているところ。ストレスマネジメントというのでしょうか。やはり上手く行かないことだらけの支援や仕事、家庭(僕は独り身なので、親ですかね。。今のところ。。)なので、対象に対して怒れて来たり悲しくなったりすることはよくあります。

僕はだいたい毎日1回は何かに対して怒りを感じることがあるように思います。あんまり怒ってばかりだと私の印象良くないですね。。。

子どもに対しては基本的に怒らないです。怒っても委縮させたり、怒っている意味が伝わらない、あるいは怒っている意味は分からなくても怖いから行動が小さくまとまるというループに嵌ってしまうと思っているので。

そうした怒りや悲しみなどの感情にあまり左右されることなく、設定した目標を実現するための、ストレスマネジメントということかな。

5回講座を受けながら立てた目標設定は「スタッフさんを褒める」です(笑)

子どもを褒める、ダメ出しをしないサイクルをチームマチルダとして作ろうとしているこの数か月。なかなか上手く行かず。

そして、スタッフさんのできていないところ、私の想いと違うところばかりが気になってしまっていました。

ダメ出しモードです。

だので、そもそも一段階目の目標としてスタッフさんを褒める。

そして

褒める=肯定的に子どもに接する(ダメ出と言わずに、してほしい行動を伝える)ことを
スタッフさんに分かってもらうことを二段階目の目標にして

スタッフさんを褒めることにしました。良いところを見つけたら、すぐに伝える。


しかしね、これが悟りの道のように険しく難しい。。。

大人を褒めれな、子どもを褒める大人は作れん、褒めると言うよりできてるところ、できるところを見つけて伝える作業なのかな。ほいで、チームとしてダメダメと言われやすい子たちへの肯定的な支援が作れればいいのかなと。

最近やっと管理者として、スタッフさん達とどう関わっていくのか、あるいはマネジメントしていこうという意識が明確になり始めました。年上の人生の先輩たちにお世話になりながらなんとかやっていきたいです。ありがとうございます。ほんとに毎日。

ぺアトレならぬ、サワトレのプロセスは、また書こうと思います。

ではでは

さわい拝

医療連携がスタートしました!

ご無沙汰しまくりのかわちです。

ブログ、随分と書いてないですね。

夏休みも終わり、ようやく日常が戻りつつあります。

少しだけ、えとせとら変化がありました。

訪問看護ステーションとの医療連携がスタートしました!

瀬戸特別支援学校内で実施している放課後デイ、さくらっこ(小学部対象) と、CherryBlossom(中高等部対象)ですが、肢体不自由児が中心のデイになりますので、中には知的障害、身体の障害がともに重い重症心身障害の方が見えます。

その中には、医療的なケアを日常的にではないものの必要とする方も見えます。現在、日常的な医療ケアを必要とする方は、受け入れできていないのですが、たん吸引が日常的に必要ではない程度の方、胃ろうや経管栄養だが経口摂取がある程度できる方など、受け入れできる範囲ではご利用していただいています。

以前より、看護師が在中していると・・・・という声はご家族・現場スタッフから多く、採用できないかと試行錯誤した時期もありましたが、色々な声を総合すると。

「小児は・・・・」
「ひとりは・・・」

看護師さんの声としてあがってきたものです。

やはり、小児のケアは看護師さんにとっても不安(わからない)が強い様で、なおかつフォローする先輩看護師がいるわけでもない、一人看護師状態となると、よほど現場経験のある人でないと難しいのだろうと思われます。

介護士でも研修をつめば、たん吸引・経管栄養は制度的には可能となっていますので、まだそういった現場が作れていれば、違うのかもしれません。

我々、デイスタッフにとっても医療ケアの実施へのハードルは高く(不安強い)、やはり「医学知識の乏しさ」「よくわからないリスク」「看護師のバックアップが欲しい」ということから踏み出せずにいました。

しかし現場では、医療ケアが必要になってきたこども達は確実に増えてきており、これまでやれていた支援、充分な受け入れが出来なくなってきてしまう事も出てきました。


放課後デイサービスの中には、「医療連携体制加算」という加算があります。

少し前から、ここに着目し、実際可能なものなのか?ということを調べていました。

地域の訪問看護ステーション等医療機関と連携し、看護師が事業所を訪問し医療的なケアの提供、または、看護師が介護士による医療ケアの指導をした場合に算定できる加算です。

調べるほど、「無理だろう・・・」と思ってしまいます。

まず、実施しているところをほとんど聞きません。児童発達支援という仕組みの中で医療ケアの必要な重症児の放課後デイを実施しているところはありますが、放課後デイという枠組みで医療連携加算の中で医療との連携をはかっているところは、かなり少ないのではないかと思われます。放課後デイ、様々な加算がありますが、それぞれ実施しようとすると色々な届け出をしなければなりません。ところが、この医療連携については、参考書式も提示されていない・・・・。やるところ、ないんだろうなぁと実感。

というのも、加算単価「低っ!」 

障害児ひとりにつき 5000円/日  

2人以上~8人までの場合 2500円/日

訪問看護ステーション、訪問1件あたり倍ぐらいの単価になります。

加算分をまるまるお支払したとしても、割りに合う仕事ではありません。

「やってくれるところ、ないだろう・・・」とあきらめかけていました。

それでも、現場のニーズにおされ、一軒だけダメもとで相談してみました。


柊訪問看護ステーション
http://blog.goo.ne.jp/hiiragi1225

この地域で、小児の医療ケアといえば、ここでしょう!

デイの利用者もたくさんご利用になっています。

数年前より、瀬戸・旭医師会の在宅医療介護連携推進協議会主催で「もーやっこジュニアの広場」というイベント兼研修会が行われていますが、野田先生とともにその中心的な役割を果たしておられます。

このイベントには、「医療ケアを必要とするこども達やご家族が外に出られる機会をもてるように」という願いがあります。呼吸器などを日常的に使用されていたり、吸引が頻繁に必要なお子さんにとって、外に出かけるという当たり前のことも、とんでもなく大変なことになります。

医療職(ドクター、看護師等)が見守る中、安心して過ごせる環境の中で、ご本人・ご家族ともに楽しんでもらえる企画をたくさんのボランティアスタッフとともに準備しています。また、その機会に小児に少しでも関心のある医師・看護師が、実際にケアの様子などを見ることが出来たり、ベテラン看護師のもと一緒にケアに関われたりする機会を提供する研修会も兼ねており、在宅小児の医療にかかわる医療職が少しでも増えてくれればという目的で開催されています。かわちもちょっとだけお手伝いさせてもらっています。

通常業務の他にそんな企画・運営の中心もになっているため、当然お忙しい方々。

でも。。

なんと即、OKしてくださいました!医療を必要とするこども達の暮らしのために。

7月終わりに相談したにも関わらず、夏休みが大変だろうからと、8月から実施できる段取りをつけてくださいました。

逆に、こちらがスピード感についていけず(^^;)

やりはじめて気づく事、わかる事もあり、自分たちがいかに準備不足だったかを痛感しています。医療用語、器具の名前一つとっても「わからない」「調べる」の繰り返し。

見切り発車もいいとこ、ご家族にも申し訳なさいっぱいですが、とにかくスタートしました。

スタートできたのは、もちろん連携先が柊さんだから。

安心感が違います。

柊さんにおんぶに抱っこ感満載ですが、一歩前進。

医療ケアが必要な為、半日しか受け入れ出来なかった方が、一日過ごせるようになったり、スポットで吸引してもらうことで、呼吸が楽になったり、嚥下がしやすくなったりするこども達。

まだ色々準備したり整備したりしなくてはいけない事たくさんありますが、こども達が安心して過ごせる場になるように。

1歩ずつ進んでいきたいと思います。