Cherryでの新しい試み

かわちです。

肢体不自由児の中・高等部のデイ、CherryBlossom

最近新たな試みをはじめています。

その名も「ぼくらの会議」

タイトルはなんでもいいんですけどね。

支援学校に通っている社会に出る前のこども達の支援になるのですが、こどもによっては、進学や学校生活、将来の事など、とても考える時期にもなります。

生徒会の役員になっているこどもいて、人数も少ない為、自然と誰かに期待値も集中してしまう事も多くあります。進路が具体的になる年齢になればなるほど、いろいろな事を自分の中で整理していかなければならないのですが、そういった経験や気持ちの整え方の経験も浅い為、自分で抱え込んでしまっている様子が見受けられます。

楽しいことも、しんどいこともあると思いますが、心の優しいこども達も多く、特にいっぱいいっぱいになってしまった気持や、やりきれなさを何かで発散しようとする姿はあまりみられないのが、ずっと気になっていました。

せっかく、Cherryという場所があるので、「抱え込んだ気持ちを話せる」「自分たちの事を話し合える」「分かち合える」「学び合える」時間があるといいよねぇ。

そんな思いからスタートしました。













初回は、どんな話をする場なのかの説明をして、話してみたいテーマを決めました。

なんと「お金の事」

自分のお小遣いの話から、卒業したらどうするの?お小遣いもらい続けるの?卒業後のこと、お金を貯めてどんなことをしたいのか?夢や、やりたいとおもっていることの話に発展していきました。

少人数でやっているのですが、お互いにそういった話をしたこともあまりないと思ます。そもそも、そういう事を話すような自由な放課後・時間は、色々な制約(単純に、移動や距離の問題も大きい)を抱えている彼らにはないんですよね。

「へぇ~、そんな風に考えているんだね」と、こども達の中でも発見があり、サポートする支援者にも新しい気づきや新たにわかる一面から、そのこどもへの見方が変わるきっかけにもなります。

今日は第2回

前回、お金の話と卒業後の事、どんなふうに暮らしたいかって話まで発展していったよねぇと振り返り。

今日はどうする?

かわちさんは、どんな生活してるの?と逆に問われ、せっかくなので、僕の生活の流れとともに「大人の暮らし」というテーマで話し合ってみました。

朝何時に起きるところから、みんなの生活の流れと、家族の生活の流れを比較したり、その時それぞれが何しているのかを考えたりしました。

お互いの暮らしって、友達同士でもよくわからないですよね。案外、家族の事もわかっていたり、わかっていなかったり。それぞれ、どんな時間に何をしているのかとか、わかると見方も変わったり。

朝早く出勤し、夜遅い帰宅のお父さんがいます。

帰ってきたら、ビール飲んで「ふぅ~」って言ってるわとか。

お父さん帰ってくるまで、起きてる

なんで?早く寝たほうがいいんじゃない?

お父さんにお風呂入れてもらうから。

そうか、そうだよね。

自力では難しく、身体が大きくなった彼はお父さんでないとお風呂いれられないよね。

夜更かししてたわけじゃないんだね。

遅くまで起きている理由がわかりました。

それぞれの暮らしがある事が、共有できたかな。

支援者にとっても、毎度新しい気づきがあります。

ちょっと感動したのは、お父さんがどんな仕事しているか、ちゃんとわかっていたこと。

上手には表現できないけれども、頑張って伝えてくれたことで、伝わりました。

自分たちの将来を考えるうえでも、身近な大人がどんな仕事をしているか、知っているのと知らないのとでは、きっと違うよね。



こんな話を先輩たちと話しているけど、参加してみない?と中学生の後輩達も誘っています。せっかく同じ学校のメンバーが集まる場なので。先輩・同級生・後輩といった関係性の中で、お互いにもっとわかりあえて、刺激をうけて、卒業して社会に出てからもつながっていける、喜びや悩みなどの気持ちをを共有できる関係性をつくっていける場になるといいなと考えています。

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