医療連携がスタートしました!

ご無沙汰しまくりのかわちです。

ブログ、随分と書いてないですね。

夏休みも終わり、ようやく日常が戻りつつあります。

少しだけ、えとせとら変化がありました。

訪問看護ステーションとの医療連携がスタートしました!

瀬戸特別支援学校内で実施している放課後デイ、さくらっこ(小学部対象) と、CherryBlossom(中高等部対象)ですが、肢体不自由児が中心のデイになりますので、中には知的障害、身体の障害がともに重い重症心身障害の方が見えます。

その中には、医療的なケアを日常的にではないものの必要とする方も見えます。現在、日常的な医療ケアを必要とする方は、受け入れできていないのですが、たん吸引が日常的に必要ではない程度の方、胃ろうや経管栄養だが経口摂取がある程度できる方など、受け入れできる範囲ではご利用していただいています。

以前より、看護師が在中していると・・・・という声はご家族・現場スタッフから多く、採用できないかと試行錯誤した時期もありましたが、色々な声を総合すると。

「小児は・・・・」
「ひとりは・・・」

看護師さんの声としてあがってきたものです。

やはり、小児のケアは看護師さんにとっても不安(わからない)が強い様で、なおかつフォローする先輩看護師がいるわけでもない、一人看護師状態となると、よほど現場経験のある人でないと難しいのだろうと思われます。

介護士でも研修をつめば、たん吸引・経管栄養は制度的には可能となっていますので、まだそういった現場が作れていれば、違うのかもしれません。

我々、デイスタッフにとっても医療ケアの実施へのハードルは高く(不安強い)、やはり「医学知識の乏しさ」「よくわからないリスク」「看護師のバックアップが欲しい」ということから踏み出せずにいました。

しかし現場では、医療ケアが必要になってきたこども達は確実に増えてきており、これまでやれていた支援、充分な受け入れが出来なくなってきてしまう事も出てきました。


放課後デイサービスの中には、「医療連携体制加算」という加算があります。

少し前から、ここに着目し、実際可能なものなのか?ということを調べていました。

地域の訪問看護ステーション等医療機関と連携し、看護師が事業所を訪問し医療的なケアの提供、または、看護師が介護士による医療ケアの指導をした場合に算定できる加算です。

調べるほど、「無理だろう・・・」と思ってしまいます。

まず、実施しているところをほとんど聞きません。児童発達支援という仕組みの中で医療ケアの必要な重症児の放課後デイを実施しているところはありますが、放課後デイという枠組みで医療連携加算の中で医療との連携をはかっているところは、かなり少ないのではないかと思われます。放課後デイ、様々な加算がありますが、それぞれ実施しようとすると色々な届け出をしなければなりません。ところが、この医療連携については、参考書式も提示されていない・・・・。やるところ、ないんだろうなぁと実感。

というのも、加算単価「低っ!」 

障害児ひとりにつき 5000円/日  

2人以上~8人までの場合 2500円/日

訪問看護ステーション、訪問1件あたり倍ぐらいの単価になります。

加算分をまるまるお支払したとしても、割りに合う仕事ではありません。

「やってくれるところ、ないだろう・・・」とあきらめかけていました。

それでも、現場のニーズにおされ、一軒だけダメもとで相談してみました。


柊訪問看護ステーション
http://blog.goo.ne.jp/hiiragi1225

この地域で、小児の医療ケアといえば、ここでしょう!

デイの利用者もたくさんご利用になっています。

数年前より、瀬戸・旭医師会の在宅医療介護連携推進協議会主催で「もーやっこジュニアの広場」というイベント兼研修会が行われていますが、野田先生とともにその中心的な役割を果たしておられます。

このイベントには、「医療ケアを必要とするこども達やご家族が外に出られる機会をもてるように」という願いがあります。呼吸器などを日常的に使用されていたり、吸引が頻繁に必要なお子さんにとって、外に出かけるという当たり前のことも、とんでもなく大変なことになります。

医療職(ドクター、看護師等)が見守る中、安心して過ごせる環境の中で、ご本人・ご家族ともに楽しんでもらえる企画をたくさんのボランティアスタッフとともに準備しています。また、その機会に小児に少しでも関心のある医師・看護師が、実際にケアの様子などを見ることが出来たり、ベテラン看護師のもと一緒にケアに関われたりする機会を提供する研修会も兼ねており、在宅小児の医療にかかわる医療職が少しでも増えてくれればという目的で開催されています。かわちもちょっとだけお手伝いさせてもらっています。

通常業務の他にそんな企画・運営の中心もになっているため、当然お忙しい方々。

でも。。

なんと即、OKしてくださいました!医療を必要とするこども達の暮らしのために。

7月終わりに相談したにも関わらず、夏休みが大変だろうからと、8月から実施できる段取りをつけてくださいました。

逆に、こちらがスピード感についていけず(^^;)

やりはじめて気づく事、わかる事もあり、自分たちがいかに準備不足だったかを痛感しています。医療用語、器具の名前一つとっても「わからない」「調べる」の繰り返し。

見切り発車もいいとこ、ご家族にも申し訳なさいっぱいですが、とにかくスタートしました。

スタートできたのは、もちろん連携先が柊さんだから。

安心感が違います。

柊さんにおんぶに抱っこ感満載ですが、一歩前進。

医療ケアが必要な為、半日しか受け入れ出来なかった方が、一日過ごせるようになったり、スポットで吸引してもらうことで、呼吸が楽になったり、嚥下がしやすくなったりするこども達。

まだ色々準備したり整備したりしなくてはいけない事たくさんありますが、こども達が安心して過ごせる場になるように。

1歩ずつ進んでいきたいと思います。


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