今月は、幼稚園と保育園に行ってきました。
幼稚園、はじめて足を踏み入れました。
設備、やっぱり公立と違っていいですね。
運動場で裸足でおもいっきり走り回っている子ども達。
きっと、怪我しないよう砂地の整備もしているのでしょう、園のこだわりを感じました。
昔から障害のある子を受けいれているらしく、えとせとらの利用者を見ても、その幼稚園出身の方結構いました。
椅子に座っていられず、走り回ってばかりいたので、辞めなくてはいけないかと思ったけれども、園長先生をはじめ、先生方から大丈夫と言ってもらえてとてもありがたかったと言ってみえた親御さんもいました。
今回の対象児童は年長さん。
この時期、就学前健診などもあり、進路の話が中心でした。
現段階の状況で、普通級に進むであろう子ども達。
診断は無いが、園生活の様子から発達障害があるのではないか?とおもわれます。
まず、物事を分かっているように見えてしまうが、実は理解して行動しているわけではなく、周りを見てなんとなく、とても不確かにしかキャッチできない情報の中で、不安を抱えながらもどうにかこうにか園生活を送っているんだよね、という事を幼稚園の先生と確認しました。
そして、そのことをどれだけご家族と共有し、学校に申し送りできるか、支援学級でなくてよいのか?ということを話し合いました。
こういう場に、実際に進学先になる学校の先生が来ているといいよなぁと思いました。
そもそも、この巡回支援が幼稚園までいけるようになったのは、まだ最近のようです。
市の発達支援室が主催するものなので、公立保育園は当たり前に受け入れなのですが、民間幼稚園などは、個人情報の事もあり、部外者の受け入れにそんなに積極的ではなかったようです。
ただ、実際には色々な方が通園しており、その対応についてもその園だけで考えていくのは限界もあったのだろうと思います。
巡回支援が有効な方法だと紹介されて以降、少しずつ広がってきているのだそうです。
何事も、一歩ずつ。就学前時期(保育園、幼稚園等)から、就学時期(学校)へ。
ここの連携も、ようやく芽を出し始めた頃でしょうか。
保育園のケース
前回夏に行った保育園で、対象児童の経過がどうなったのか?
ではじまりました。
午前中は観察。
ちょっとびっくりしました。
前回、なかなか室内で過ごせなかった子、集団行動がうまくとれなかった子ども達。
ケース検討・学習会を経て、見方を変え、アプローチを変えた成果でしょうか。
まだまだ物事を理解して行動しているわけではなさそうですが、みんなと行動する(ペアの子と一緒に行動する)という事はなんとなくわかったようで、集団からはぐれてしまうこともなく、指定の場所で座っていたり、先生のそばにいたりすることができるようになっていました。
午後からケース検討。
こちらも年長さんのケース。
あらためて見る中で、やはり理解できている事はこちらが思うほど多くはなく、周りの様子を見ながら行動しているから、いつもワンテンポ遅れているよね、という確認。
当事者である保育士の先生達にとってはなかなか実感できない部分でもあるその子の成長については、前回から見ても、本人なりに積み重ねてきている事もあり、少しずつだけど成長しているね、ここの部分は、もしかしたらこの力が弱くて、できていない事なのかもしれないね、など別の視点だからこその気づきがありました。
続いて、進路について。
支援学級、養護学校へ通う事になるであろう子ども達。
少しの間でしたが学校の特別支援教育コーディネイターの先生も参加していただけました。
色々話していくうちに、保育園と学校との連携だけでは解決できない事がたくさんあり。
ご家族への福祉的な支援が必要なケースであろうという事で、福祉サービスへのつながり方や、実際にどんな支援が必要と想定されるかなど、保育士の先生方に提案させていただきました。
保育の専門家である保育士さんの立場では、初めて聞く話が多かったようです。
最近は、本当に色々複雑な課題を抱えたご家庭が多く、教育分野だけの頑張りでは解決できない事がとても増えています。生活を支援するという観点が求められているように思います。
それが、福祉サービスとの連携ですね。
餅は餅屋といいますので、それぞれが何でも知っている必要は無いと思いますが、そんな支援方法があることぐらいは知っておくとよいのでしょうね。
自分にとっても、それは同じ事で、保育、教育について概要ぐらいは知っておく必要があると思います。
一番大事なのは、色んな立場の人が一緒のテーブルで、それぞれのお子さんのことについて考えられる場づくりでしょうね。
そこから連携ははじまっていくのでしょうから。
何事も、一歩ずつ。
この繰り返しが、暮らしやすい街づくりになっていくと信じて。
かわち